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2026-06-20

建設業許可の取り方:5つの要件と申請手続きを行政書士が解説

建設工事を請け負う事業者が押さえるべき許可要件・必要書類・審査期間・知事許可と大臣許可の違いを整理しました。申請前の確認事項として活用ください。

建設業許可とは:建設業法が定める許認可制度

建設業許可は、建設業法第3条に基づく制度で、一定規模以上の建設工事を請け負う事業者に取得が義務付けられています。

許可が不要な「軽微な建設工事」の基準

工事の種類金額・規模の基準
建築一式工事1件の請負代金が1,500万円未満、または延べ面積150㎡未満の木造住宅工事
建築一式工事以外1件の請負代金が500万円未満(税込)

この基準を超える工事を請け負う場合、または元請から許可取得を求められる場合は、許可の取得が必要です。


許可の種類:一般建設業と特定建設業

建設業許可には「一般建設業」と「特定建設業」の2種類があります。

区分概要
一般建設業発注者から直接請け負う場合、または下請に出す金額が4,500万円(建築一式は7,000万円)未満の場合
特定建設業発注者から直接請け負い、かつ下請に出す合計金額が4,500万円(建築一式は7,000万円)以上になる場合

下請業者の場合は、発注者から直接受注しないため、一般建設業許可で足りるケースがほとんどです。


許可要件:5つの条件をすべて満たす必要がある

建設業許可を取得するには、以下の5つの要件をすべて満たす必要があります。

要件1:経営業務の管理責任者(経管)

法人の役員または個人事業主として、建設業の経営経験が一定期間あることが必要です。

経験の証明には、確定申告書・建設工事の請負契約書・注文書などの書類が必要です。

要件2:専任技術者(専技)

営業所ごとに、許可を受けようとする業種に応じた資格または実務経験を持つ技術者を専任で配置する必要があります。

一般建設業の場合(いずれか):

要件3:誠実性

申請者(法人の役員を含む)が、請負契約に関して不正または不誠実な行為をするおそれがないことが必要です。

要件4:財産的基礎

要件5:欠格要件に該当しないこと

破産手続き開始決定を受けていない、建設業法・その他法令の違反による罰則がない、などの条件を満たす必要があります。


業種区分:29種類から必要な許可を選ぶ

建設業の許可は業種ごとに必要です。建設業法では29業種が定められており、請け負う工事の種類に対応した業種の許可を取得する必要があります。

主な業種の例

業種主な工事の内容
土木工事業道路・河川・上下水道などの土木工作物の築造
建築工事業(建築一式)建築物の新築・増改築
大工工事業木材の加工・取り付けによる工作物の築造
電気工事業発電設備・変電設備・送配電設備・構内電気設備の工事
管工事業冷暖房・空調・ガス・給排水・衛生設備の工事
とび・土工・コンクリート工事業くい打ち・掘削・足場組立・解体工事

申請に必要な主な書類

書類は申請先の都道府県によって若干異なりますが、主なものは以下のとおりです。

法人の場合の主な書類

書類の量は多く、経験の証明方法が事業者ごとに異なるため、過去の書類をどこまで保管しているかが準備期間に大きく影響します。


申請先と審査期間

許可の種類申請先標準処理期間
知事許可営業所所在地の都道府県30〜45日程度
大臣許可地方整備局(主たる営業所の所在地)120日程度

申請書類の補正が生じると処理期間が延びるため、事前確認を徹底することが重要です。都道府県によっては事前相談窓口を設けているところもあります。


許可取得後の注意事項

許可取得後も、以下の届出・手続きが必要です。

決算変更届の提出漏れが続くと、更新申請ができなくなる場合があります。許可取得後も継続的な書類管理が必要です。


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よくある質問

Q. 建設業許可は必ず必要ですか?
A. 1件の請負代金が500万円未満(建築一式工事は1,500万円未満または延べ面積150㎡未満の木造住宅)の軽微な工事のみを請け負う場合は、許可がなくても工事を行えます。ただし、元請から許可取得を求められるケースが増えているため、事業の継続・拡大を考えるなら早めの取得を検討することをお勧めします。
Q. 知事許可と大臣許可の違いは何ですか?
A. 1つの都道府県にのみ営業所を設ける場合は都道府県知事許可、2つ以上の都道府県に営業所を設ける場合は国土交通大臣許可が必要です。工事現場の所在地は関係なく、あくまでも「営業所の所在地」で判断します。
Q. 許可取得にどのくらい時間がかかりますか?
A. 都道府県知事許可の場合、書類提出から許可取得まで標準処理期間は30〜45日程度です(都道府県によって異なります)。書類の準備期間を含めると、実務上は2〜3ヶ月みておくのが現実的です。
Q. 許可の更新を忘れるとどうなりますか?
A. 建設業許可の有効期間は5年間です。更新申請は有効期間満了の30日前までに行う必要があります。更新を忘れて期限が切れると許可は失効し、改めて新規申請が必要になります。受注中の工事にも影響が出るため、期限管理は徹底してください。

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